ベルリンの壁崩壊
1989年11月にベルリンの壁が崩壊されました。
早30年が経過しましたが、このときほど心躍ることが余り有りません。
1980年代中盤からソビエト連邦の書記長に就任していたミハイル・ゴルバチョフのペレストロイカ・グラスノスチ政策が実施されました。その政策により東ドイツも自由化が進み、旅行・国外移住の規制緩和が加速しました。あるマスコミ報道を機に、東西統一を切望していた西ドイツ、東ドイツの多くの両国民がベルリンの壁に殺到し国境検問所を無許可で通過することができてしまいました。この日の事実をきっかけに壁の撤去作業が始まり、当時の東側諸国(社会主義陣営)の共産党政権の崩壊ドミノにつながります。
1990年代前半にはソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)も崩壊し、私も「社会主義の敗北」、「資本主義の勝利」を何のためらいもなく事実として受け入れました。
西側諸国(資本主義陣営)の国民としては、この出来事を快く思いました、「西側の国民で良かった」と。
日本のバブル崩壊とともに、「資本主義は正しかった」との認識で30年を過ごしてきたことが、失われた20(30年)の原因なのかもしれません。
30年前の真の解は、「社会主義は正しくなかった」かつ「資本主義も正しくなかった」だったのではないかと思っています。たまたま、少し早く社会主義の歪みに皆が気づいただけの事象だったのでないでしょうか。
この時点で、「いずれ現状の資本主義も崩壊する」を念頭にこの30年を生きてきていたら、日本の経済はどのように推移したのでしょうか、興味深いです。
個人の投資においても、「現状の資本主義は崩壊する」かつ「かつての社会主義も間違いなので復活することもない」という前提で、漠然とした「資本主義修正型の社会民主主義経済」とはどのような社会構造、経済構造になるのかという視点で投資や資産運用の研究をしてみたいと思っています。
これを、実務的なファイナンシャルプランナー業務とは別次元で、2020年の研究テーマとして取り組みます。